雪上ロードバイク

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練習会について

全体の練習会は現在休止中です

雪上ロードバイクによる練習会を当会でも以前は行っておりましたが、装備に不備がある状態で参加する人が後を絶たず、現在は会としては練習会を行っておりません。本来雪上トレーニングは、適切な装備を使用していれば、夏道よりはるかに安全にトレーニングを行うことができます。しかしながら当会のメンバーであっても装備に不備がある状態で練習会に参加する人がおり、安全を確保できないといいう理由で練習会は当分の間行う予定はありません。

我々の会では、氷点下30℃を下回る環境や、猛吹雪の環境でのトレーニングを行っております。装備に不備があると、凍傷や低体温症のリスクが高くなり、また車との接触事故のリスクも高くなります。この場合、装備に不備のある参加者のみでなく、他の参加者にまで危険や迷惑が及ぶことがあるので、装備に不備のある状態では絶対に練習に参加しないでください。練習に関しては個別に対応しているので、参加する場合は問い合わせて装備について確認してください。

下によくある装備の不備の例を示しておきます。練習に参加しようとしていて、これらに該当する方は、練習参加までに必要な装備をそろえるようお願いいたします。

よくある装備の不備 解説
テールライトの明るさ不足、耐寒性能不足、もしくはつけてすらいない テールライトは後方から接近する車から視認してもらいやすくするための重要な装備です。降雪時や地吹雪時に視界が低下し、明るさの不十分なテールライトを使用している場合は視認してもらいにくくなり非常に危険です。また明るいテールライトを使用していたとしてもバッテリーの関係や電子スイッチの関係で低温下では使い物にならないものもあるので、必ず低温下でも十分な動作をするテールライトを装備してください。またテールライト自体装備しないで練習に参加する人がおりますが、これは論外です。
スパイクタイヤの性能が著しく低い 本来高性能なスパイクタイヤを使用していれば、雪道では夏道以上のトラクションを得ることができます。しかしながら冬の装備に投資したくないという思いからか、性能の悪い(多くの場合価格も低い)スパイクタイヤで練習に参加する人が後を絶ちません。性能の悪いスパイクタイヤは滑り大変危険ですので、よっぽどバイクコントロールに自信のある人以外は必ず高性能なスパイクタイヤを装備するようにしてください。
ヒートテック等の速乾性の低いベースレイヤーの使用 ベースレイヤーにヒートテックのような速乾性の低い発熱素材を使用する人がいます。ベースレイヤーの速乾性が低いと、濡れた状態が持続し体温を奪います。過去に当会の練習会でもヒートテックをベースレイヤーに使用して低体温症になった方が複数おられます。ウィンタースポーツ用の速乾性の高いベースレイヤーを着用するようにしてください。
登り用と下り用のアイウェアのどちらか片方しか持っていない こちらは山岳コースの練習に参加する人のみに該当します。
下りはスキーゴーグルの使用を推奨しています。しかしながらスキーゴーグルを登りで使用すると、フォグが発生し凍結してしまい使用することができなくなります。このため登りではサングラス、もしくはヒートレンズのスキーゴーグルを使用することを推奨しています。
ヒートレンズを持っていない -20℃以下の環境で走る場合は、露出する部分があると凍傷になるので、必ずフェイスカバー等を使用します。フェイスカバー使用時、通常のサングラスやゴーグルではフォグでレンズが凍結してしまい使用不能になるので、ヒートレンズを装備したスキーゴーグルが必要となります。また激しい降雪時や地吹雪時の登攀でもヒートレンズは役に立ちます。こうした環境を走らない場合は必要のない装備ですが、当会の練習ではこうした環境も日常茶飯事で走るので、当会の練習に参加する場合は必須の装備となります。
鼻カバーを持っていない -20℃以下の環境になると露出している部分があるのは凍傷の原因となり非常に危険です。鼻カバー、フェイスカバーは必ず装備してください。登りであれば鼻カバーは-5℃ぐらいから、フェイスカバーは-10℃ぐらいから使用することを推奨しています。また下りであれば両装備は気温がプラスであっても一桁ぐらいの気温であれば使用することを推奨しています。
耐寒性能が低いグローブしか持っていない なぜか自転車用のグローブを使用する人がいます。自転車用のグローブで十分な耐寒性能を持っているものはほとんどありません。スキー用やスノーボード用、冬山登山用のグローブを使用することを推奨しています。
ヒモ付きでないグローブを使用している 通常ウィンタースポーツ用のグローブであれば腕に固定するヒモがついていると思います。ヒモがついていなければ、何らかの作業でグローブを外した際、風で飛ばされてしまうリスクがあります。グローブを失うと凍傷になるリスクがけた違いに上がります。必ずヒモ付きのグローブを使用するようにしてください。
ホッカイロを貼る場所が不適切 ホッカイロは末梢末端を温めるために使用します。つまり貼るべき場所は指です。しかしながら指ではなく、足の甲や手の甲に貼る人が後を絶ちません。中途半端に末梢に近いところにホッカイロを貼ると末梢は寒いのに汗をかく状態となり、冷えて凍傷のリスクが増します。ホッカイロを使用するときは必ず末端に貼るようにしてください。
前照灯の明るさ不足、耐寒性能不足 前照灯は毎回必ずしも必要な装備ではありませんが、吹雪いて視界不良の時などは使用を推奨しています。その場合、バッテリーの関係や電子スイッチの関係で低温下では使い物にならないものもあるので、必ず低温下でも十分な動作する前照灯を使用するようにしてください。
未保険 最近は未保険で自転車に乗っている人は少ないと思いますが、自転車の場合、車と異なり個人の保険加入は努力義務となっているので加入していない人もまだまだいるようです。冬の自転車は速度も落ちるので、大きな事故につながる確率は夏道より圧倒的に低いですが、それでも事故が起きる確率はゼロではありません。夏冬季節に限らず未保険で自転車に乗るのは論外です。練習に参加する場合は必ず自転車保険に加入してください。一部のスポーツ保険は個人での練習中の事故はカバーしないものもあり、また自転車保険であっても競技の練習中はカバーしないものもあるので、ちゃんと個人の練習をカバーする保険に加入するようにしてください。