雪上ロードバイク

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北海道雪上ロードバイクの会

雪上で安全で快適にロードバイクトレーニングをするための雪道専門集団

雪上ロードバイク当別ダム北海道雪上ロードバイクの会はWebサイト:雪上自転車トレーニング(休止中)を母体とした、 雪上ロードバイク(雪上ロードレーサー)と呼ばれる、雪道専用自転車の愛好家の集まりです。 元選手から現役のホビーレーサーまで、北はアイルランド、南は神奈川県からさまざまな自転車乗りが当会の練習に参加しています。 夏の間はロードバイクに乗っている人が多く、ロードレースに出ている方が多いです。 雪上ロードバイクとは、ドロップハンドルとスパイクタイヤ、そして吹雪の中での視認性を高めるための 明るいテールライトを装備したMTB(マウンテンバイク)のことで、冬の間のロードのトレーニングのために組んだのがはじまりです。 現在では、冬をメインに活動しているメンバーもいて、雪上ロードの夏の間のトレーニングのために、 夏の間は普通のロードバイクに乗るというメンバーもいます。

雪道の自転車は滑るとか寒いとかいった先入観や誤解が多く、また雪道を不適切な装備で走っている自転車は非常に多く、とても残念なことです。適切な装備があれば、雪上でアスファルトの上よりも高いトラクションを得て走ることができますし、適切な装備があればほとんど寒さを感じずに走ることができます。

冬の北海道は自転車の楽園

雪上ロードバイク富良野岳ときにマイナス25℃に達し、吹雪で視界がほとんどなくなることのある冬山で、夏山と同じように快適で安全に雪上ロードバイクに乗るためのノウハウを次世代に伝えていくのが当会の目的の一つです。現在では高性能のスパイクタイヤと高性能のウェアが簡単に手に入るので、真冬の山でも夏山と同じような感覚で自転車に乗ることができます。ピンの長い高性能なスパイクタイヤを使用すれば、スケートリンクのようなつるつるの路面でも普通に走ることができます。ただ雪道は、自転車自体は安全に走れるのですが、車がスリップして突っ込んでくる可能性や吹雪で視界の悪い中、ドライバーから視認されにくい問題があるので、車の少ないルートでトレーニングすることが多いです。それに世の中の人の多くは自転車用スパイクタイヤの存在を知らず、冬に自転車が安全に走れるということを知りません。なので多くのドライバーは雪道を走る自転車のことをよく思っていないこともあり、ドライバーを刺激しないためにも、車の少ないルートを選んで走ることが多いです。自転車を優先とする欧米とは異なり、日本は車優先の文化がある社会です。残念ながら本来みんなのためにあるはずの道路を車のためだけにあると考えている方も多く、夏冬関係なく自転車で走るだけで邪魔者扱いされるのが現状ですので、できるだけドライバーに嫌がられないよう、交通量の少ないところを交通量の少ない時間帯にひっそり走ることを推奨しています。

自発光式視線誘導標

ところで冬道は落車しやすいと思っている人も多いようですが、それは全くの誤解です。 とくに冬道だから落車の頻度が増える、ということはありません。冬道で落車するような人は、夏道でも落車しますし、落車の頻度はほとんどかわりません。 ただし冬道一年生の人は一年目は冬道の特性がよくわからず落車しやすいので気をつけてください。 やっぱり夏道とはちょっと感覚が違います。 でも2年目からは冬道の特性もわかるようになり、落車しなくなるものです。我々は20年以上の歳月をかけ、冬山で安全で快適にトレーニングするためのノウハウを積み重ねてきました。薄着をしすぎて寒い思いをしたり、厚着しすぎて暑い思いをしたり、視界ゼロの猛吹雪の中怖い思いをしたりしましたが、今ではそれらも全て克服され、マイナス30℃に達する内陸の厳冬期の早朝でもシステマティックに夏と同じように走れるようになりました。冬の北海道はあの怖いクマも基本的に冬眠しているので滅多に出会うことはありませんし、邪魔くさい虫もいません。 雨で泥だらけになることもありません。 冬の北海道はまさに自転車の楽園です。

雪上ロードバイク十勝連峰

雪上ロードバイク朝里峠さて、真冬に自転車で山越えるとか正気の沙汰じゃない、とおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。 当会の練習参加者の中にもそうした方々が何人かいらっしゃいました。しかし実際に参加してみたらあまりにも平凡で、「こんなに普通にロードのトレーニングが雪道でできるなら、もっと前からやっておけばよかった」と皆さんおっしゃいます。「スキーみたいなものだね」という感想も多いです。ただ、ときどきとんでもなく薄着で来てひどい目に遭って行く方や、ヒートテックのような速乾性の低いウェアを身につけて低体温症になる人が いらっしゃるので、服装等について心配なときは相談してください。ダウンヒルが無ければかなり薄着でも走れますが、マイナス20℃でダウンヒルを行う、という状況になると、 5重、6重にアンダーウェアを着るのは当たり前、シューズカバー3重、グローブ3重、スキーゴーグル、フェイスマスク、真冬用の帽子、イヤーバンド等は標準装備です。さらにホッカイロも足先などに入れて効率的に利用していくと便利です。

雪上ロードバイク十勝連峰

雪上ロードバイクは雪道だけでなく、夏タイヤを履かせれば林道などの未舗装路も走れるようになります。しかし雪上ロードバイクは雪上ロードバイクであり、雪道を走るための自転車なので、雪道での性能はピカイチですが、 未舗装路の使用ではあまり具合がよくありません。 未舗装路の走破性能はMTBにかないませんが、それでも未舗装路でのトレーニングを楽しむためには十分です。このほかに、季節の変わり目、麓は雨だけれども山は雪、というときに、山で練習することで、雨の中走って濡れるのを防げるので、季節の変わり目も雪上ロードバイクは重宝します。雪上ロードバイク夏の銀泉台

雪上ロードバイクは雪国のサイクリストに欠かせない冬のパートナーです。 雪上ロードバイクという極上の乗り物に乗って、厳しい北海道の冬を存分に楽しみましょう!

雪上ロードバイク

雪上ロードバイク霧立峠

 

スパイクタイヤやチェーン等の滑り止めなしで、自転車で氷雪路を走るのは大変危険ですので、氷雪路を走る場合は必ず滑り止めのついた自転車で走行するようにお願いします。 また滑り止めがついていたとしても、滑り止めの性能が悪ければスタドレスタイヤ並みに滑る場合もありますので、できるだけ高性能の滑り止めを装着することをお勧めします。